モルタルの塗装について
モルタルについて
水とセメントと砂(細骨材)を練り合わせたもがモルタルです。これに砂利(粗骨材)が加わるとコンクリートに変化します。
現在、外壁の主流となっているサイディングボードは455×3030mmのボードで外壁を作り上げるため、直線的な仕上げしか出来ないのに対し、
モルタルの場合は水とセメントと砂(細骨材)を練り合わせた物を塗付て外壁を作り上げるため、
非常にデザインの幅が広がり、イメージ通りの目地を入れたり、R形状の外壁や、アーチを架けたり、
タイルを貼り付けたりと、自由自在に外壁を作ることができます。
サイディングボードは工場出荷時に塗装を行っているため、現場での塗装は行わないのに対し、
モルタルは仕上げに現場での塗装が必要になります。
サイディングに比べ仕上げ手法が豊富なため、
塗料の種類や仕上げ方によってさまざまな風合いを出す事ができます。
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スタッコ(吹付仕上げ)
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凹凸の陰影と落ち着いたマット(つや消し)仕上げ
ただし、工場生産(製造~仕上)のサイディングボードに比べ、
モルタルの場合は全ての工程を現場で施工するため、作業者によって品質に差ができやすく、
強度や耐久性・仕上げ塗装の見栄えに後々問題が生じるなど、一定の品質を保つには施工時の品質管理が重要となります。
意匠性に優れるモルタルではありますが、
何らかの不具合(ひび割れ、漏水、浮き、塗膜剥離等)が起こるリスクは、サイディングボードよりも少々高めです。
ナカ塗装がお勧めする塗装仕様
「水谷ペイント」下塗が必要な場合 | 下塗材 | 上塗材 | 備考 |
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水系Wシーラー | リフレッシュフィラー | 水系ナノシリコン | 水性 標準 |
ナノコンポジットシーラーⅡ | ナノコンポジットフィラーN | ナノコンポジットW | 水性 高耐久 低汚染型 |
「エスケー化研」 | |||
マイルドシーラーEPO | 水性ソフトサーフSG | 水性セラミシリコン | 水性 低価格 |
水性セラタイトSi | 水性 低汚染型 | ||
水性セラタイトF | 水性 高耐久 低汚染型 |
サイディングボードについて
外壁に張る板状の外壁材の総称です。
サイディングボードの種類は3種類あります。
サイディングボードの厚みは以前は12mm厚が主流でしたが、
施工上の問題(シーリング厚の確保が困難)やサイディングボード自体の強度向上のため、
近年は15~16mm厚での施工が標準になっています。施工方法も12mm厚では釘留めとなっていましたが、
15mm厚では耐震性の観点から専用の金具でサイディングボードを取付けるように変更されています。
また、サイディングボードの外壁は防水性や気密性を保つために、
ボードの繋ぎ目(ジョイント部)に伸縮性があるゴム状のシーリング材を充填しています。
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一般的なサイディングボードで作られた外壁
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繋ぎ目に充填されたシーリング
下部の写真は繋ぎ目にシーリング材ではなく「ガスケット」と呼ばれる定形の部材が取り付けられている例です。
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ガスケットを用いた繋ぎ目の処理
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ガスケットを用いた繋ぎ目の処理
サイディングボードの外壁では繋ぎ目のシーリング材やガスケットは、外壁内への浸水を防ぐための重要な役割をもっています。